年頭のご挨拶

富岡八幡宮  富岡長子

 

 新年明けましておめでとうございます。また新たな年を皆様と共に迎えられます事、大変嬉しく、また心より喜びを感じております。
 
 さて昨年、富岡八幡宮は6年ぶりの御本社二の宮神輿渡御を無事に遂行することが出来ました。渡御の前夜に行われた遷霊の儀では、深夜にもかかわらず、たくさんの氏子・崇敬者の皆様方に参列していただき厳粛な儀式を体感していただくことができました。この遷霊の儀によって、氏子・崇敬者の皆様には神事としての神輿渡御をより一層ご理解いただけた事と思います。
 
 また今回の渡御は、各町神輿連合渡御並みの人手を記録いたしました。事故一つなく執り行うことができましたのも、氏子・崇敬者の皆様はもとより、神輿総代連合会、関係各位の皆様の御協力の賜物でございます。ここに厚く御礼申し上げます。
 
 富岡八幡宮の神輿渡御はフェスティバルではございません。八幡宮の御霊が神輿にお遷りになられ、氏子地域に氏子の方々の手によって、八幡様が町々を巡られ御神徳を運んでくださるという、八幡様と氏子の皆様が一体となった神事でございます。
 
 何よりも嬉しいのは、氏子・崇敬者の皆様がその意義を深く理解して下さり、それはそれは秩序正しく、礼儀正しく、力強く神輿を担ぎ、そして、担ぎ手の伝統ある技を神様の前でご披露し、心より祭祀を楽しんで下さることです。
 
 今年は第6回目の子供神輿連合渡御が行われる予定でございます。この地域の将来を担う子供達に是非この深川の素晴らしい伝統文化を継承して頂き、ますますの地域の発展に寄与して下さることを心よりお願い申し上げ、年頭の挨拶とさせていただきます。