富岡八幡宮では神域の尊厳護持を図り、また4年後の東京五輪に向けて正面参道入口を一新、さらに老朽化した手水舎の改修工事を進めて参りました。殊に手水舎においては皆様に御奉賛をお願いしましたところ多くの御浄財が寄せられ、心より感謝申し上げる次第です。このたび皆様のお蔭を以ちまして無事竣工を迎えることができましたので、ここに御報告いたしますとともに御奉賛頂いた皆様に心より厚く御礼申し上げます。
 さてこの度の改修工事ですが正面参道入口におきましては、参道幅を広げて敷石を敷き直し、LED電球による夜間照明も設置して富岡八幡宮の正面玄関に相応しい空間造りがなされました。
 また手水舎におきましては屋根の銅板葺き替えと木部の洗い直しを行い、水盤も一新。鳳凰型の吐水口(11月完成予定)からはセンサーで自動に給水されます。
 なお享和3年(1803)奉納の旧水盤は江東区の指定有形文化財となっており、永く後世に伝えるために当宮資料館に収蔵展示されることになりました。
 富岡八幡宮は寛永4年(1627)の創建で11年後には創建400年を迎えます。今後も由緒ある富岡八幡宮に相応しい境内整備を進めて御神徳の益々の宣揚に力を尽くし、来る創建400年を皆様とともにお迎えしたいと考えております。