年末年始の御社頭から
  
 年末年始には皆様のご家庭でも、門松、鏡餅、お雑煮、お節など日本の伝統文化に接する機会が多いと思います。神社に常日頃いらっしゃらない方でも、お正月には晴れ着姿で初詣をされることと思います。
 お正月の御社頭は大勢の参拝者で賑わい、神社職員もその対応で大忙しなのですが、そんな中でも色々な祭典が厳粛に執り行われています。
 今回は年末年始に執り行われております祭典を紹介したいと思います。
 
大晦日
 年の瀬も押し詰まった大晦日、年中最後の神事である大祓式並びに除夜祭が斎行された。
 大祓式は6月30日の夏越の大祓式同様、半年の内に知らず知らずに犯した罪や身に付いた穢れを祓う祭典。多くの崇敬者が参列し、心身ともに清らかに新年を迎えられるよう大祓詞を奏上し、切麻でお清めした。大祓式終了後、境内より御本殿内に場を移し除夜祭を執行。この1年の八幡様の御神恩に感謝し、新年の更なる加護を祈念して平成12年の祭儀は滞りなく納められ、境内もひとときの静けさに包まれた。
 
新年
 午前0時の時報を待つ参拝者の熱気が満ちる中、拝殿では白羽の矢授与式並びに1番祈祷が執り行われた。当八幡宮は白羽の矢発祥の神社であって毎年恒例の行事だが、本年から併せて1番祈祷を執り行い、宮司が御神前にご祈願の祝詞を奏上し、1番祈祷申込者には「1番祈祷矢」が授与された。
 また境内では、新年を告げる太鼓が響き渡ると同時に賽銭の音が鳴り響き、白羽の矢を始め新年の縁起物が授与され、たくさんの参拝者で未明まで賑った。

新年祈祷を受け、1年の開運を祈る

 そして1月1日の午前9時、本年最初の御祭儀として歳旦祭が斎行された。新年の訪れを御神前に奉告し、1年の安泰を祈念する祭典で、初詣の参拝者が多数見守る中、厳かに納められた。また午前8時から深川七福神巡りが始まり、こちらも大勢の参拝者で賑わいを見せた。

うららかな元旦、参拝者で大賑わい

恵比寿神社に行列が出来る、深川七福神巡り

 
 3日午前9時から、天孫降臨の故事を振り返り皇室の弥栄と国家の平安を祈る祭典、元始祭を斎行。また、3日の午前11時には六和囃子・響美会による獅子舞が奉納されお正月らしさに色を添えた。

六和囃子・響美会による獅子舞の奉納

 
 そして6日には総代並びに当宮崇敬会役員による関係団体役員新年参拝が、多数参列の中執り行われ、崇敬会の発展と崇敬会員の1年の平安が祈られた。午前11時半からは恒例の江戸消防記念会有志による木遣り・梯子乗りの奉納。見事な技の連続に盛んな拍手が送られた。またその後には富岡宮司・亀井総代会長・神馬名誉総代会長・川藤神興総代連合会会長により鏡開きが行われ、今年1年のご多幸を祈って乾杯した後、境内の参拝者にお神酒が振る舞われた。
 今年の3が日は天候に恵まれ、また都営大江戸線の開通によって参拝者が例年より増加し、約25万人といつにも増して賑やかなお正月となった。

まっ青な空に華麗な技が映える梯子乗り奉納

年末年始の祭儀

12月31日  大祓式、除夜祭
1月1日   白羽の矢授与式並びに1番祈祷、歳旦祭
1月3日   元始祭
1月6日   関係団体役員新年参拝
 

 当宮では今回紹介した年末年始の祭儀の他に、8月15日の例祭を始めとして様々な祭儀が、宮司以下祭員奉仕のもと厳粛に執り行われています。祭典にはどなたでもご参列いただけますので、機会がありましたら是非一度ご参列ください。



←前頁へ  次頁へ→