暑中お見舞い申し上げます。 皆様にはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
去る5月1日、皇太子徳仁親王殿下が新天皇として御即位あそばされ、国を挙げての祝意に包まれて令和の御代が幕を開けました。3年前に上皇陛下の譲位のご意向が伝えられたときは、少なからぬ衝撃を受けましたが、皇室について、あるいは皇室をいただく日本の国について国民の関心が非常に高まり、大方の国民が祝意と親しみ、そして敬意をもって新しい御代の始まりを迎えられたことは、なにより恐悦の極みでございます。
上皇陛下の「皇室がどのような時にも国民と共にあり、相たずさえてこの国の未来を築いていけるように」とのお考えを受けて始まったこの度の御譲位は、「皇室の伝統を引き継ぎながら、日々変わりゆく社会に応じつつ道を歩んでいくことと思います。」とのおことばどおりに天皇の御位が伝えられましたが、我々もまた伝統を引き継ぎながら、時代に応じつつ道を進み、未来を築いてゆかねばならないと教えられている気がいたします。
今年のお祭りは「子供神輿連合渡御」でございます。子供たちに祭りの歓びを味わってもらい、次世代の祭りの担い手を育てようという趣旨で始まったこの行事は、御代替わりの今年、新しい時代が開かれる今年にふさわしい行事であると思います。また、来年の本祭りにつながる大切なお祭りでございますので、皆様とともに力をあわせて、ぜひとも成功に導きたいと思います。
8年後の令和9年、富岡八幡宮は御鎮座四百年を迎えます。この年を目標に、神社が氏子内外の信頼を得る組織となって、いよいよの護身徳の宣揚が果たされますように、そして八幡宮の輝かしい未来を築いていけますよう、年年のお祭りを重ねつつ力を尽くしてまいりたいと存じます。
皆様のご理解とご協力を切にお願い申し上げます。
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