初午は2月最初の午の日で各地の稲荷神社や会社、自宅の稲荷社などでお祭りが行われます。

 この初午の由来は京都の伏見稲荷大社の御祭神が和銅4年(711)2月壬午の日に来臨されたという故事より来ていますが、旧暦の2月頃は田畑を耕し始める時期ですので農耕の神としてお稲荷さんのお祭りが行われるようになったと考えられています。

 江戸時代には町内ごとにお稲荷さんが祀られ、又、商屋では家の守り神として大切にお祭りしてきました。お稲荷さんの語源は「稲成る」で、五穀豊穣の神様として崇められ、ひいては家内安全・商売繁盛の神様として、また災害除けのご利益もあるとされ火災の多かった江戸の町に広まりました。そして今でも東京のあちこちで赤い鳥居や赤い幟の立っている小さなお社を見かけることが出来ます。またビル化の進む都心では屋上にお社を移す例も多く見られます。皆さんも電車などに乗っているときビルの屋上に小さなお社を見たことがあるかと思います。

 このように近代化が進む現在でも、2月の午の日になると普段より神職のいる大きな稲荷神社から町中の小さなお社に至るまで赤い幟が賑やかに立ち並び、油揚げ等が供えられ初午のお祭りが行われます。当宮の氏子区内にもお稲荷さんをお祀りした会社や家庭がたくさんあり、2月の午の日には当宮神職奉仕による初午祭が行われます。町内でお祀りされている所では子供達にお菓子を配ったりして大変賑やかです。時代と共に移り変わっていく深川の町並みですが、古き良き伝統は今も受け継がれているのです。
 

 今年は

 
2月15日(火)初午
2月27日(日)二の午


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