4年後の再会を祈りつつ・・・

第20回鮭の稚魚放流壮行会開催
去る2月21日、東京海洋大学構内の浮桟橋で「隅田川鮭の会」(柳澤弘道会長)主催による「第20回鮭の稚魚放流壮行会」が行われました。

 当日は晴天に恵まれ、卵から育てた鮭の稚魚5000匹を持ち寄った付近の幼稚園、小中学校など20校の児童、生徒は、当宮神職奉仕による厳粛なお祓いの後、4年後の再会を祈りつつ放流を行いました。放流壮行会は昭和60年から行われていますが、今のところ鮭の回帰は残念ながら確認されていません。しかしながら、子ども達が鮭の飼育を通して生命の尊さを学ぶことは貴重な経験であり、かつては水質汚染の代名詞であった隅田川も年々浄化されてきています。そういった意味で会の活動は確実に実を結んでいるといえるでしょう。

人間だけでなく他の生命にも住みやすい環境作りを各人が心掛けることが大事です。そうすれば、子ども達が育てた鮭が隅田川を元気に溯上する姿を見かける日も来るかもしれません。