境内末社

大国主社

 境内の西側に恵比須社と併せてお祀りされているのが大国主社です。御祭神は大国主命で、島根県の出雲大社を始め全国に多くの御分社があります。
 大国主命とは国を治める偉大な神様という意味で、その功績は神話の中で窺うことができます。特に鰐に皮を剥がされた因幡の白兎を助けた話は有名で、思いやりのある優しい神様、また病気や災害を除く方法を教える神様、多くの試練にくじけない神様といわれています。
 また縁結びの神様としても有名で、10月には全国の神様が出雲に集まって縁結びの相談をするといった話を聞いたことがある方もいることでしょう。
 後に、大国主命は「大国」と「大黒」の音が同じ所から、仏教の神である大黒天と同じ神様であると考えられるようになり、財を司る神、食糧の神として広く民衆に親しまれるようになりました。
 また大国さまと共に有名な恵比須さまは大国主命の御子神である事代主命とされ、この2神を共にお祀りするようになったのは室町時代の末頃といわれています。これにより農業の福神としての大国さま、漁業の福神としての恵比須さまというように大変親しみ深い1対の神様として定着していきました。
 当宮においても11月の酉の市では恵比須さまと大国さまの福枡や熊手が授与されています。


酉の市で授与される福枡


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