新米巫女の神代(かみしろ)巫女にとって、神社の世界はまだまだわからないことだらけ。神職(しんしょく)の佐藤さんの手助けで日々勉強中です!
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神代 佐藤さん、いよいよ新年ですね!
佐藤 そうだね、また大勢の初詣の皆様をお迎えすることになるね。
神代 張り切ってご奉仕しなきゃ!そういえば佐藤さん、初詣の参拝者の方によく厄年について尋ねられるんですが。
佐藤 うん、厄年はみんなが気になることだよね。
神代 厄年には、やはり御祈祷を受けるべきなんでしょうか?
佐藤 いわいる厄除けのお祓い、だね。御祈祷では神様にお名前やご住所をお伝えするし、お渡しする御神札をお住まいにお祀りすれば、毎日神様を身近に感じられる。だから、出来れば受けていただくのが望ましいよね。
神代 なるほど。よく節分までに受けるべき、とも聞きますが?
佐藤 それは目安かな。その年の無事をお祈りする御祈祷だからね、出来るだけ早めにお祈りしておいた方がいいという意味だろうね。
神代 それじゃあ、節分後も受けられるんですね。
佐藤 もちろん。ご事情で年始に来られなくても、厄除けの御祈祷はいつでもお受けしてるよ。 |
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神代 もうひとつ質問です!佐藤さん、厄年って……やっぱり悪い年なんですか?
佐藤 うーん、そうとも限らないよ。もちろん、厄年にはそれなりの根拠があるはずだよね。我々のご先祖様が、生きる知恵として生み出したものなんだから。自分たちの経験や占いに基づきながら、身を慎むべき年として子孫の僕らに伝えてくれたもの、それが厄年なんだ。
神代 じゃあやはり、気をつけた方がいいんですね。
佐藤 そうだね。でも、むやみに恐れる必要はないよ。神代さん、四季ってあるでしょう?
神代 春夏秋冬のことですか?
佐藤 そう。四季の中で、冬は忍耐の季節と言えるよね。日は弱まり、葉は落ちて、人も動物も植物もじっと厳しい寒さに耐える。でもね、冬の後には暖かな春がやってくるでしょう? 逆に言えば、冬がないと春はやってこない。厄年も同じだよ。
神代 そうか。冬の時期こそ、たくさんの希望がつまっているんですね。
佐藤 だからね、いたずらに厄年を恐れず、そのあと大きな飛躍をするための準備期間だと思ってほしいんだ。そしてその準備期間を、神様とともに心穏やかに過ごしてもらいたいな。 |
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