弁天池の傍らに建つ七渡弁天の碑。これには八幡宮周辺が「七渡の浦」と呼ばれていた奈良時代にこのお社が創建されたとあり、その長い歴史を伝えています。 今日でも熱心な参拝者が多く、毎月最初の巳の日には月次祭が行われ、6月の例祭には遠近より多くの参拝者で賑います。また、この例祭日には弁天様のお使いの白蛇が姿を現すとも……。 弁天様はインドの神様? 古くよリインドには日本と同じく様々な神様がいます。これらの神々は、仏教の隆盛とともに仏法を守護する善神「天部」として取り込まれていきました。やがて日本にも仏教が伝来し普及するとともに、このインド発祥の神々がさらに日本の神々と融合し、広く信仰されるようになります。よく知られているところでは大黒天(大国主命)茶枳尼天(倉稲魂命 お稲荷様)等がこれにあたります。 弁天様は弁才天と呼ばれるインドの水と音楽・弁舌の神ですが、日本に伝わると海の神・市杵島姫命と同一視され、全国の社寺でお祀りされ、今日まで篤く信仰されています。 |