震災復興を願う
山村楽千代さん奉納舞踊

 

 去る5月15日の月次祭において、地歌舞山村流師範の山村楽千代さんが東日本大震災の復興を祈り舞踏を奉納されました。楽千代さんは地元冬木町の銘木店のお生まれで、幼い頃より日本舞踊をたしなみ、18歳で地歌舞に魅了されました。地歌舞とは能などを基本にお座敷の舞から発展した上方舞のことで、外に力を発散する関東の踊りとは対照的に、喜怒哀楽を主張することなく、あくまでも舞という凝縮された動きの中で人間の内面を表現します。
 当日は、百名を越える参列者を迎えて、長唄「島の千歳」を日本能楽会会長で観世流シテ方の野村四郎さんと共演。また解説はテレビ等の古典芸能番組でもご活躍の村尚也先生という豪華な顔ぶれで、震災復興への祈りを込めて優雅に舞われました。

念願の大前で

野村四郎師の翁

村尚也先生の解説